現代社会では、スマホひとつであらゆることができます。
電話、メッセージ、インターネット、カメラ、お財布、音楽再生、動画閲覧など…。
『ジェクシー! スマホを変えただけなのに』では、AIであるジェクシーが「スマホにある銀行口座もクレジットカードも全て自分が管理している! 自分を捨てたり、粗末に扱っえば、お前の人生を滅茶苦茶にするぞ!」と脅迫してくるシーンもあります。(そして実際に悪用されてしまいましたね)
ジェクシーではなくでも、なんでもできるスマホだからこそ、あらゆる個人情報が詰まっています。そのため、紛失してしまったり、乗っ取りにあったりしないように注意喚起も多くされています。
ですが「スマホにある個人情報が漏洩したら、どんな被害に遭うのか」をきちんと理解していますか?
コメディ調の映画でしたから、危機感を感じにくかったかもしれません。
そこで今回は、スマホから個人情報が漏洩するとどんな困ったことが起きるか、例をあげて紹介していきます。
スマホから個人情報が漏洩することによって引き起こされる被害は多種多様です。
スマホについて、きちんと管理をしていなければ、「こんな一大事になるとは…」と後悔することになるかもしれません。
ここでは代表的な被害例を7つご紹介していきます。
アドレス帳データ内の電話番号やメールアドレスといった個人情報が漏洩した場合、迷惑メールが送りつけられる可能性があります。
迷惑メールには様々な種類のものがあり、多いのは出会い系まがいのものです。
「ユミです。お久しぶりです」などの知人を装ったものから、「あってくれたら○万円お渡しします」という金銭で釣ろうとするタイプなど様々です。
メールを返したり、添付のURLを踏んだりすることでさらなる情報(クレジットカードの情報など)を抜かれ、より甚大な金銭被害につながることもあります。
スマホから名前や住所、電話番号をといった個人情報が漏洩すると、訪問販売を行う業者もいます。
セールスマンのなかには、無理やり押し入り、断れないような手口で販売するような人がいます。
訪問販売でひとつものが売れたら、「訪問販売でものを買う家の情報」はさらに界隈で出回り、またたくまにあなたの個人情報は、訪問販売業者間で売買されるようになります。
また送りつけ商法を行う輩もいます。
突然商品を送りつけ、客が中身を確認するために開封すると、購入を強要する悪徳商法です。警察が警戒を呼びかけている詐欺商法ですので、住所や名前の流出には注意しなければいけません。
「自分は魅力的な人間でないからストーカーや押しかけになんか遭わない」、と油断してはいけません。
スマホから漏洩した個人情報を、興味本位でネットの掲示板といった不特定多数の人の目に触れる場所に書き込む人、そして実際に行ったり迷惑行為をする人は、思いのほか多くいるのです。
そういった愉快犯やストーカー気質の人に名前や住所、電話番号が漏れてしまったら、死活問題です。
最悪の場合、空き巣や強盗といった金銭被害や身体的な被害に遭うでしょう。
スマホに保存していた名前や写真、生年月日、ID、パスワードといった個人情報が漏洩してしまったら、SNSの乗っ取りや、なりすまし被害にあう可能性もあります。
自分の顔と名前で、自分が決して言わないような発言をされるのは恐怖でしかありません。
IDとパスワードが正しいものの場合、すぐにネット上の発言をとりしまれない可能性も高いですし、本人が弁明しても「本当は本人が書いたんじゃないの?」と疑われる可能性もあります。
過去、実際にPCを乗っ取られ、遠隔操作で勝手に犯行予告をされ逮捕された人が出た例もありますので、スマホそのものを奪われてしまえば、無実を証明するのも難しくなるでしょう。
スマホの中の本名や写真、またネット通販の履歴などが漏洩したことによって誹謗中傷に晒される可能性もあります。
ネット通販では、実店舗では恥ずかしくて買えないようなものも購入している人は珍しくないでしょう。顔写真を見栄えよく加工していたのがばれて赤の他人に嘲笑される、ということもあります。
些細な個人情報からも、誹謗中傷の可能性があるのですから、スマホやパソコンのセキュリティ管理は怠ってはいけません。
スマホにネットバンキングのアプリを入れている人も多いでしょう。
しかも、面倒で暗証番号を分かりやすい予測しやすいものにしていた場合には非常に危険です。
スマホを落としたり、紛失したときに、その個人情報が漏洩し利用されてしまいます。
アプリでネットバンキングで勝手に送金されたり、引き落としをされてしまう可能性があります。反社会的勢力に利用されることも考えられます。
一番恐ろしいのは、気がついたら、銀行預金がゼロになっていた、という事態になってしまう可能性が非常に大きいことでしょう。
スマホの機能には、クレジットカード番号が自動的に記憶される機能もあります。
そのためスマホにいつもの通販サイトの履歴などの個人情報があれば、様々な高額商品を勝手に購入されてしまう可能性があります。
さらには、ネット上で売り買いされている薬など、法律上アウトなものも勝手に買われて、なんにもしていないのに自分が逮捕されてしまう危険もあります。
スマホの個人情報漏洩被害は、金銭的被害だけではなく、名誉を汚されたり、命を狙われたりといった被害に発展することもあります。
なにもしていないのに、犯罪者にされてしまうこともあるのです。
個人情報というのは、悪用しようと考えれば、どんな些細な情報であっても悪用ができてしまうと考えておきましょう。
くれぐれもスマホの取り扱いは慎重に行い、油断をしないようにするべきです。